協同組合が発行するコーポレートカードは、走行状況によっては確かに大幅割引が可能です。
各高速道路会社(NEXCO・首都高・阪神等)の割引制度(割引率)に違いはあるものの、各道路会社が各協同組合に付与している割引率は同等です。
しかし、同じコーポレートカードでありながら、発行・管理している協同組合によって支払う高速料金が違うことが多いのが現実です。
規程の割引を受けていなかったり、利用額に応じた管理料徴収で実際の利用金額よりも割増に支払っていたりすることもあります。
また毎月上乗せの割引を還元してもらっていたのに、営業日数が少ない2、5、8月は上乗せ割引を還元してもらっていなかったという事もあります。
売り込み時には全車両にコーポレートカードを発行すると言っていたけど、後々に法人カード(マイレージカード)に切り替えて欲しいと営業マンが連絡してくるケースもあります。
ただそこには協同組合の事情もあります。
各協同組合は組合員全体の車両一台ごとの平均単価を維持する事により、上乗せの割引を取得しています。
上乗せの割引を取得できないと運営を維持するために、規定割引から管理料の徴収をしなければいけません。
また平均単価を維持するためにカードの切替をお願いすることもあります。
そうなると、協同組合にとっても平均単価を下げるETCカード利用企業、ETCカード利用企業にとっては話が違う協同組合といったすれ違いが出てきます。
お互いにハッピーではありませんね。
協同組合を選択する際は、その協同組合が各高速道路会社(NEXCO・首都高・阪神等)の平均単価をどの程度維持しているか。
自企業がカード発行をお願いした場合にその平均単価は上がるのか下がるのかまで把握しておくと良いかもしれません。